NZ政府の見解

グリホサート残留についてのNZ政府の見解は、MPIウェブサイト上、「食品の安全性」の項目で述べられている。この政府見解の要旨は「はちみつの残留グリホサート」というタイトルで2019年6月12日の報告資料にも掲載された(註1)

 

この資料には以下の記述がある。「MPIがNZ環境保護局(EPS)や、国際がん研究機関をはじめとする各国の規制機関とともに実施したのは、有害性評価(ハザード・アセスメント)であり、危険性評価(リスク・アセスメント)ではないと結論した」(註2)(註3)

NZ第一次産業省(MPI)の主任研究員、ジョン・ローシ博士。テレビNZニュース1制作の、はちみつから検出されたグリホサートについての番組の第一部で、汚染は極めて少量であることを強調する。TVNZ1ニュース、2020年7月26日放映。



1. NZ第一次産業省、食品安全局「食品残留グリホサート」

https://www.mpi.govt.nz/food-safety-home/safe-levels-of-chemicals-in-food/fertilisers-pesticides-hormones-and-medicines-in-food/glyphosate-in-food/

 

2. NZ政府のグリホサートに対する姿勢については、国立医薬品食品衛生研究所(厚生労働省の機関の一つ)のウェブサイトに、わかりやすくまとめられている。この資料は、「食品安全情報(化学物質)」No.20/(2020. 09. 30)(別添・グリホサート)に収録(「食品安全情報」は海外の最新情報を掲載するもの。隔週更新)。

http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2020/foodinfo202020ca.pdf

 該当部分を以下に転載する。

 

「国際がん研究機関(IARC)は、2015年3月に、グリホサートはおそらくヒトに対して発がん性があると決定したと発表した。ニュージーランド食品安全は2015年7月にIARCの報告書をレビューし、IARCはハザード評価を行ったが、リスク評価ではないと結論付けた。これは、IARCが、グリホサート暴露がいかなる状況でもがんにつながる可能性があるかどうか、その状況が現実的であるかどうかに着目した、という意味である。

 

例えば、発現に必要とされる用量が、ヒトが暴露される可能性がありそうな信頼できる用量ではないこともある。ニュージーランド食品安全の見解は、IARCデータがグリホサート使用者(例、農家、家庭菜園者)に対する信頼できるリスクを示しておらず、あるいはグリホサートの残留濃度がニュージーランド最大残留基準値に適合している製品を食べた消費者にとって信頼できるリスクを示していない、というものである。」

 

3. IARCのグリホサートプレス発表

http://www.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/pdf/MonographVolume112.pdf