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はちみつに含まれる成分(特に水分とナトリウム)には本来相当なばらつきがあります。ところが、はちみつ製品のラベルに記載された栄養組成には、実質的な相違がありません。蜜源とする花、生産地域、はちみつ処理法が異なっているにもかかわらず。

 

これは、ラベルに表示される成分が、食品や健康を司る行政機関(食糧庁など)が提供する、食品についての一般化されたデータに基づいているからです。

 

これらの行政機関は食品加工業者に対し、製品に含まれる成分を開示するよう求めていますが、成分を測定するために製品を分析することまでは求めていません。

 

それどころか行政機関が、食品に含まれる一般的な成分を、インターネット上のデータベースや、ウェブサイトからダウンロード可能なファイルという形で公開しているのです。

弊社がニュージーランド・オーストラリア・英国・合衆国の食品成分データベース管理者に問い合わせたところ、成分分析に用いたはちみつの種類、生産地域、また分析がいつ行われたかについては、どの管理者も明確に答えられないことが判明しました。

 

ただし少数ながら、食品ラボで自社製品の詳細な分析を行っている製造者もあります。こうした製造者が製品ラベルに記載する成分データは、ラボによる分析結果に基づいています。

 

JCI / ピュアハニーダイレクトは、このような数少ない生産者のグループの一員となることにしました。その手始めとして、タヒ・エステート製品の分析結果の詳細を、このウェブサイト上の製品紹介ページに掲載いたしました。



国際比較:はちみつの栄養成分表示のための一般的なデータ(a)

成分名 中国 日本 米国 英国 イタリア NZ 豪州
水分 ˂23 (幾)  17.1  17.5 18.0 17.2  16.2
脂質 -- 0.0  0.0  0.0 0.0 0.0  0.2

タンパク質

-- 0.2  0.3  0.4 0.6 0.4  0.2
灰分 -- 0.1  -- --   -- --
炭水化物 -- 79.7  82.4  76.4 80.3 79.6  82.1
熱量              

 キロジュール (kJ)

-- 1230 1272  1229 1295 1360  1318
 キロカロリー (kcal) -- 294  304  288 304 325  315
糖分合計 -- --  82.1  76.4 -- 78.1  82.1
ナトリウム (mg)
-- --  4.0  11.0 11.0 12.0  14.0
  食塩相当量 (mg) -- --  10.2  27.9 27.9 30.5  35.6

(a) 100グラム当たりグラム.

 

注解

1. 日本のデータは、文部科学省のウェブサイトにある食品成分データベース記載のものです http://fooddb.mext.go.jp/。このデータベースでは、はちみつは砂糖・甘味料その他というカテゴリーに分類されています。また水分含有量は、はちみつ100グラムあたり20グラム以下とされていますが、これは、水分含有量を22グラムまたは23グラムとするというはちみつ業界の基準(日本養蜂協会、全国はちみつ公正取引協議会。後述)とは異なります。

 

2.合衆国のデータは、合衆国農務省のデータベース(コード19296)のものです。

United States Department of Agriculture, Agricultural Research Service,

National Nutrient Database for Standard Reference, Release 26.

https://ndb.nal.usda.gov/ndb/

 

3.英国のデータは、McCance and Widdowson's composition of foods integrated dataset
(マケイン・ウィドウソンによる食品成分統合データセット)のものです。17-050というコードがはちみつです。ここでは「各種はちみつ8種類のサンプル」の分析に基づくとしています。以下のURLから、エクセル形式でダウンロードできます。https://www.gov.uk/government/publications/composition-of-foods-integrated-dataset-cofid。

 

4.イタリアのデータは、[Food Composition Database for Studies in Italy (Banca Dati di Composizione degli Alimenti per Studi Epidemiologici in Italia— BDA)]
(イタリアにおける疫学調査のための組成データベース)によるものです。http://www.bda-ieo.i t/wordpress/en/?page_id=23。

 

5. ニュージーランドのデータはConcise New Zealand Food Composition Tables,
11th edition, 2014(2014年発行のニュージーランド簡易食品成分表第11版)のものです。この食品成分表は、食物・植物研究機関およびニュージーランド保健省が管理しています。以下のURLからエクセル形式でダウンロードできます(はちみつは1995行にあります)http://www.foodcomposition.co.nz/concise-tables。

 

6. オーストラリアのデータは、Food Nutrient Database(食品栄養成分データベース)のものです。このデータベースを管理するのは、オーストラリア・ニュージーランド食品の基準を定めている公的機関 (FSANZ)です。このデータベース中食品ID12A10047がはちみつです。以下のURLから、エクセル形式でデータをダウンロードできます。http://www.foodstandards.gov.au/industry/npc/Pages/NPC-database-files-2011.aspx。

 

7. 国際食品規格委員会CODEX では、STAN 12-19811をはちみつの規格としています。この規格によれば、はちみつに含まれる水分量は、はちみつ重量の20パーセントを超えないこととされています。

 

文部科学省の食品データベースでもCODEX同様、はちみつの水分量は20パーセント以下としていますが、これは誤解を生んでいるようです。日本養蜂協会は「水分は国際規格では20%、公正競争規格では20%、日蜂協では、22%と定めています」としています(注1参照)。

 

この日本養蜂協会の見解もまた誤解を生じさせていると、私どもでは考えております。全国はちみつ公正取引協議会では、「はちみつ類の表示に関する公正競争価格」別表に、はちみつの組成基準として、水分は温度20度で「20パーセント以下、ただし第四条第一項第二号に規定する国産はちみつにあっては23パーセント以下とする」と記載しています(注2参照)。そして中国におけるはちみつの規格も、水分量は23パーセント以下と定められています(注3参照)。


(注1) 社団法人、日本養蜂協会、はちみつの規格

http://bee.lin.jp/hn/standard/02.html

 

(注2) はちみつ類の表示に関する公正競争規格

http://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/032.pdf

 

(注3) 「中华人民共和国国家标准、食品安全国家标准、蜂蜜」

「中国国家標準の人民共和国、国家食品安全規格、蜂蜜」

「National Standards of Peoples Republic of China 、GB14963」