ocean voyage temperature record


JCIが販売するはちみつは、ほぼ全てコンテナ船で日本に輸送されています。コンテナ船が北上し赤道海域を航行する際、はちみつが高温によるダメージを受けるのではないか、というご質問を頂戴いたしました。

 

私どもでは以下の理由から赤道海域航行中に、はちみつが高温によるダメージを受けることはないと考えています。

 

(1)まず当該地域の陸上の平均気温が18度から27度であり、また通常海上の気温は陸地よりも低いことが挙げられます。

 

(2)そして、18度から27度という温度は、みつばちの巣内の温度以下であること。こうしたことから、赤道海域航行時に、コンテナ内のはちみつが高温によるダメージを受けることはないといえます。

 

しかしながらお客様の懸念を払拭するため、私どもではすべてのはちみつについて輸送時の温度を測定・記録することといたしました。まずはタヒ・エステートのはちみつについて実施いたしました。輸送中の温度の記録は、以下のグラフでご覧になれます。

この温度レコーダーが、私どもで販売するタヒ・マヌカのカーゴに取り付けられたものです。NZ及び日本での陸上輸送時、海上輸送中、港湾倉庫内の温度を 24,210回 (15分ごとに1回)測定し、記録しました。


この記録によりますと、最高30度、最低9.5度、平均では21.6度となっております。コンテナ船が赤道(緯度0度)を通過したのは3月9日で、この日は27度でした。この結果からも、「船舶輸送中に、はちみつが高温によるダメージを受けることはない」と自信を持って申し上げることができます。


このグラフは、タヒ・エステートが出荷したマヌカはちみつのカーゴの温度を表します。

このカーゴは2017年3月、NYK Futago 社のコンテナ船で出荷されました。


NZ—日本間の直行航路

この地図はNYK Futago 社のコンテナがJCI/ピュアハニー・ダイレクトに積荷を輸送
するルートを示しています。タウランガ港から東京港まで直行しています。

地図提供:株式会社日本郵船


オークランド港に停泊中のNYK Futago


覚え書き

(1) 私どもがはちみつの輸送に航空機を利用するのは、予想以上に早く品切れになりそうな場合のみです。船舶輸送の場合、すべてNZタウランガ港から東京港までの直行便を利用しています。海上輸送にかかる日数は11日あるいは12日、出荷からJCIへの到着までの総日数は15日から20日です。

(2) https://www.reference.com/science/

(3) みつばちの巣内の「自然状態の温度」には、唯一の値はありません。巣内は場所により、温度が異なるからです。一般的には35度から40度が最大値だとされます。これ以上になると、卵が入っている巣房のミツロウが溶けてしまうからです。収穫後のはちみつが受けるダメージの度合いは、時間と温度の相関関係で決まります。たとえば、はちみつを45度で1時間保管した場合と、40度で24時間保管した場合では、45度—1時間のほうがダメージは小さいでしょう。

(4) NYK Futago 036Nは2017年3月3日にタウランガ港から出航し、2017年3月14日に東京港

(大井埠頭)に到着しました。温度レコーダーは2017年2月24日起動、2017年3月21日停止。

(5) グラフの最初と最後に見られる急激な変化は、NZ及び日本での陸上輸送・保管時の
日較差を反映したものです。


情報更新:20173月、JCIはニュージーランドの製造元がはちみつカーゴを出荷する時点から、そのカーゴが杉並区の配送センターに到着するまでの期間すべてにわたる温度モニタリングを開始しました。

 

トラック・鉄道・コンテナ船舶による輸送の間に、カーゴ内の温度が37度を超えたのは20187月のただ一度きりでした。一日のみ、カーゴ内の温度が38度を記録しましたが、これはコンテナ船が赤道付近を航行している時期ではなく、東京港から杉並の配送センターまでのトラック輸送時のことでした。このことからも、赤道付近を航行する際はちみつが非常な高温にさらされ、品質が低下するというのは杞憂であると結論できるでしょう。

(20189月更新)