UMFHA加盟のマヌカはちみつは、UMFグレードを(+)で表示しています。たとえばUMF5+という表示の場合、検査値がUMF5以上であったことを示します。
ただし、UMFHAではこの(+)の上限値を設けていません。つまりUMF5+という表示の場合、UMF6、UMF7、UMF8、UMF9ということもあり得るわけです。
同様に、実際の値がUMF14、UMF13、UMF12、UMF11 であっても、UMF10(+) と表示されていることがあるわけです。実際のUMF値を知るには、食品検査機関が出している実験報告書を見るしかありません。
検査結果の記録
下記は、弊社が最近日本の消費者に提供し、現在も販売しているモソップUMFマヌカハニーの検査結果です。
まず容器右下のバッチナンバーをご参照ください。
次に下記の表中のバッチナンバーの欄(青字)で、先に見たナンバーを見つけて下さい。
グレード(a) | 内容(b) | バッチ(c) |
L(d) |
DHA(e) |
MGO(f) |
HMF(g) |
UMF(h) |
UMF5+ | 250 | 160920 | -- | 573 | 263 | -- | 10.0 |
UMF5+ | 250 | 161026 | -- | 470 | 289 | -- | 10.6 |
UMF5+ | 250 | 161122 | 240 | 550 | 250 | -- | 9.7 |
UMF5+ | 250 | 170125 | 230 | 620 | 281 | 21 | 10.4 |
UMF5+ | 250 | 170503 | 181 | 400 | 203 | 17.2 | 8.6 |
UMF5+ | 250 | 170614 | 210 | 440 | 220 | 17.8 | 9.0 |
UMF5+ | 250 | 171031 | 230 | 410 | 176 | 25 | 7.9 |
UMF5+ | 250 | 180124 | 270 | 490 | 187 | 12.1 | 8.2 |
UMF5+ | 250 | 180405 | -- | 415 | 205 | 23 | 8.6 |
UMF5+ | 250 | 180718 | 300 | 600 | 194 | 13.4 | 8.3 |
UMF5+ | 250 | 181011 | 240 | 590 | 171 | 13.4 | 7.7 |
UMF5+ | 500 | 171011 | 390 | 710 | 349 | 24 | 11.9 |
グレード(a) | 内容(b) | バッチ(c) |
L(d) |
DHA(e) |
MGO(f) |
HMF(g) |
UMF(h) |
UMF10+ | 250 | 161018 | -- | 571 | 562 | -- | 15.8 |
UMF10+ | 250 | 161121 | 330 | 740 | 377 | 23 | 12.4 |
UMF10+ | 250 | 170426 | 420 | 690 | 437 | 33 | 13.6 |
UMF10+ | 250 | 170213 | 300 | 700 | 377 | 29 | 12.4 |
UMF10+ | 250 | 170613 | 330 | 660 | 423 | 20 | 13.3 |
UMF10+ | 250 | 171004 | 450 | 770 | 415 | 39 | 13.2 |
UMF10+ | 250 | 180522 | 360 | 840 | 352 | 22 | 11.9 |
UMF10+ | 500 | 170213 | 300 | 700 | 377 | 29 | 12.4 |
UMF10+ | 500 | 170426 | 420 | 690 | 437 | 33 | 13.6 |
UMF10+ | 500 | 171004 | 450 | 770 | 415 | 39 | 13.2 |
グレード(a) | 内容(b) | バッチ(c) |
L(d) |
DHA(e) |
MGO(f) |
HMF(g) |
UMF(h) |
UMF15+ | 250 | 160209 | -- | 766 | 745 | -- | 18.8 |
UMF15+ | 250 | 160412 | -- | 740 | 771 | -- | 19.1 |
UMF15+ | 250 | 160809 | -- | 762 | 681 | -- | 17.8 |
UMF15+ | 250 | 161101 | 440 | 920 | 711 | -- | 18.3 |
UMF15+ | 250 | 170516 | 560 | 890 | 639 | 38 | 17.1 |
UMF15+ | 250 | 170815 | 440 | 670 | 645 | 54 | 17.2 |
UMF15+ | 250 | 180607 | 560 | 1,160 | 533 | 26 | 15.3 |
UMF15+ | 250 | 180703 | 610 | 1,330 | 519 | 20 | 15.1 |
UMF15+ | 500 | 160809 | -- | 762 | 681 | -- | 17.8 |
出典:(株)アナリティカ・ラボラトリー、Analytica Laboratories Limited.
(Some tests conducted by R J Hill Laboratories Limited.)
(a)UMFHA ( ユニークマヌカファクターはちみつ協会、Unique Manuka Factor Honey Association)による格付けのグレード。
(b)内容量、グラム。
(c)製造バッチ番号。
(d)レプトスペリン (leptosperin)(メチルシリンゲート配糖体)。1kgのマヌカはちみつに含まれる量単位mg)。
(e)ジヒドロキシアセトン(dihydroxyacetone、DHA)。
(f)メチルグリオキサール (methylglyoxal、MGO)。1kgのマヌカはちみつに
含まれる量(単位mg)。メチルグリオキサールは花蜜の中にある
ジヒドロキシアセトンから作られる天然の物質。MGO・MGは、ともに
メチルグリオキサールの略です。
(g)ヒドロキシメチルフルフラール (hydroxymethylfurfural、HMF)。 糖の熱分解により生成される物質。
(h)実際のUMF数値。
注釈
2006年頃、UMF加盟製造者に検査を委託されていた各ラボは、フェノール検査法によるマヌカの抗菌力測定を中止しました。UMF数値は元々、 フェノール液に比較した場合の殺菌力の強度を表すものです。つまり5+は、フェノール液5%希釈液(フェノール5%、水分95%)と同程度以上の殺菌力が あることを意味します(従って、10+は、10%以上、15+は、15%以上)。
2006 年以降、マヌカハニーの抗菌力は、フェノールに代わりメチオグリサールで測定されるようになりました。マヌカの抗菌力が、主にメチオグリサールという成分であることが発見されたからです。ただし各ラボではメチオグリサール含有量を、同程度のフェノール基準による抗菌力(つまり従来のUMF値)と相関させ ています。
たとえば、MGO(メチルグリオキサール)基準では、キログラムあたりのメチオグリサール含有量83mg以上のものを、UMF5+と同等と見なします。キログラムあたり263mg以上なら10+、514ミリグラム以上なら15+とされます。
モソップのマヌカはちみつがUMF値とメチオグリサール含有量の両方を表示している(例えばUMF10+/MGO265+)のはこのためです。
UMFはちみつ協会のマヌカ格付けの構成表はこちらです。