先ごろ私どもはタヒ・エステートを訪れました。パタウア・ノースにあるタヒ・カフェには、新しいポスターが掲示されておりましたが、タヒのあゆみを示すそのポスターに私どもは感銘を受けました。そこで、それぞれのポスターの文言を日本語に翻訳し、このページに掲載いたしました。
羽のある仲間たち
タヒの事業の中心は環境保全であり、これに全力をつくしています。この土地に以前棲息していた鳥はわずか14種類でした。それが、今や70種類に増えました。このなかには野生のキウイや、絶滅危惧種の鳥類23種が含まれています。ニュージーランド国立公園でさえ、これほどの多くの種類は棲息していないところもあります。
目的のあるはちみつを
タヒでは、この息を呑むほどの自然に囲まれた北部地域でも、もっとも辺境に位置する手つかずの自然が残る場所に、丁寧にみつばちの巣箱を設置します。文明から遠ざかるほど空気がきれいで、したがって採れるはちみつにもまじりけがないということを知っているからです。
自然の環境をうつくしく
タヒ・ エステートは、今日よりもよい環境を明日につたえるために、環境を守る必要性を確信しています。土地の野生のいきものを保護すること、またこの地域の素晴らしい森や砂丘、湿地生息地の回復に努めることにより環境を守ります。
コミュニティをたいせつに
タヒ・エステートは、地域社会および地域社会との協調を最重視しています。地域の土地所有者と協働し、地域のビジネスを支援し、そして地域の雇用を作り出しています。また地域の文化を保全することにも努めています。
自然の意図するままに
タヒの巣箱からあなたの手元にとどくまで、タヒではみつばちとはちみつをほんとうに大切にしています。はちとはちみつを大切にすることとは、はちみつを加熱しすぎず、殺菌せず、人工の添加物を加えないということです。タヒのマヌカはGMO(遺伝子組み換え生物)にもGE(遺伝子工学)にも全く無縁であり、化学物質も全く使用していません。
みつばちの花粉を採るためのトラップも使用
しません。蜂毒を採ることも、巣の蜜を一滴残らず取ってしまうこともしません。こうしたことによりみつばちが死傷するおそれがあるからです。
協働
多様性がタヒの強みです。タヒの自然という宝物のお手入れをするのと同じく、地域の「イウィ」iwi の人々(マオリの部族)とともに、これまで受け継がれてきたパタウアの文化をまもり、あるいは再生するために協働しています(「パタウア」は、タヒ・エステートが拠点とする地域のマオリ名です)。